#19 料理レシピ本のレイアウトにみる”わかりやすさ”
6月も半ばを過ぎ、毎日暑くなってきましたね〜。
私は会社を辞めてから、やっとそこそこ料理をするようになったのですが
最近料理のレパートリーが尽きて困っています。
そんな時に助かるのがレシピ本ですね!
だいぶ前に料理を頑張ろうとしていた時に買ったレシピ本が
本棚に眠っていたので、買った時ぶりに開いてみました。
今回参照したのは、
(2023)『レシピブログ 15年分のおいしいベスト150』宝島社
です。
人気料理ブロガーさんたちの、厳選された料理がたくさん掲載されています。
◆レイアウト
この本では、ほぼ全てのレシピがこの形で掲載されています。
構成要素は、主に
①料理名
②材料一覧
③作り方
④写真
⑤一言メモ
この5つです。
非常に合理的な順序で書かれているなと思いました。
初めて作る料理において最も大切なことは、
「不足なく材料を買う」ことです。
ママタルトの檜原さんもこう言っています。
(YouTube面白いので見てください↓)
材料を買わないと始まらないので、材料は最も優先順位が高いといえます。
そして作り方ですね。
これも材料の次に必要な情報なので、材料と並列で書かれています。
写真とメモは、読者が料理をするにあたって直接的な関係はあまりないですが
人は情報の80%を視覚から得ているということもあってか、読者の興味を惹くために
写真は最も大きく掲載されています。
ページの上下によって、写真の位置は左右どちらか変動しますが、
大きいことによって、タイトルの次、もしくはタイトルよりも先に目に飛び込んでくる
ようになっています。
完成図があることによって、読者はその料理を作ることをよりイメージしやすくなり
ハードルが下がるという効果もありそうです。
◆文章
手順の文章の書き方は、「すべて動詞で結ばれている」という特徴がありますね。
読者が「何を」「どうする」かわかりやすいように、それを明確にした上で
できるだけ短文でまとめられています。
また、手順の回数は多くても6程度に抑えられており、
読者が一見して「めんどくさそう」と思わないように工夫されています。
◆情報の見せ方
1ページあたりの情報量はかなり少なく(写真が大部分を占めるため)
必要最小限にまとまっています。
材料も説明文もかなり無駄を削ぎ落とされたものになっており、
その分余白をとって見やすくなっています。
また、ページ内に使用されている色については
・ベースカラー:白
・アクセントカラー:ベージュ(ゴールド風)
・アクセントカラー:上のアクセントカラーと似たような明度・彩度の色
で統一されています。
そもそも色が少ないので、視線があちこち行くことなく、
明度も彩度も控えめなので、落ち着いて料理に集中することができます。
情報量をできるだけ減らして、重要ポイントをわかりやすくまとめる!
これがレシピ本のカギですね。
これがWebサイトやアプリにレシピを載せるとなった場合、
本ほど物理的なスペースに気を張る必要はなくなるので
例えば工程ごとに写真がついていたり
料理の手順が動画になっていたりして、
よりわかりやすく情報を伝えることができます。
ビジュアルで読者の心を掴んで、
あとは逃げられない・飽きられない工夫をどうするかということが
レシピ本から学べました。
レシピ本を久々に開いて、そういえばベーグルを作ろうと思って
強力粉を買っていたことを思い出しました。
最近の私は生姜が好きすぎてジンジャーエールシロップを手作りして、
それに使った生姜をキーマカレーにしたり、クッキーに混ぜ込んだりするなど
かなり料理の波が来ているので、この本を読んでより料理を強化していきたいと思います。
0コメント